保険について(1)
Q 保険契約に登場する人(保険契約者、保険者、被保険者、保険請求者、
保険金受取人)とは?
A ・保険契約者・・・保険会社に契約の申し込みをして保険料を支払う人のことです。
・保険者・・・・・事故が発生した場合に保険金を支払う人、すなわち、保険会社のことで
す。
・被保険者・・・・保険の補償を受けとれる人または保険の対象になる人のことです。
契約者と被保険者は同一の人のことも、別人であることもありま
す。
損害保険では、事故が発生したときに保険金を受け取れる人(保険の
補償を受ける人)のことです(なお、「記名被保険者」とは保険証券に
記載された被保険者のことをいいます)。
生命保険では、その人の生死により保険金がおりることとなる人(保
険の対象になる人)のことです。
・保険受取人・・・保険契約者から保険金の受け取りを指定された人、つまり、保険金を受
けとれる人のことです。
Q 自賠責保険とは?
A 自動車損害賠償責任保険のことです。
すべての自動車およびバイクについて、強制的に加入させられる保険です(保険料は
車やバイクを買った時と車検の時に、損保代理店になっている自動車販売店などに支払いま
す)。
自賠責保険により、交通事故の被害者は加害者を介せずに、最低限の損害賠償金を直接
受け取ることができます。
ただし、自賠責保険が適用されるのは人身事故に限られ、物損事故には適用されません。
また、人身事故の際に賠償される金額は、任意保険や裁判の場合と比べ相当低く設定
されています。
他方、次のように自賠責の方が有利な点もあります。
被害者に過失(落ち度)がある場合、その過失の分、賠償金は減額されるのが通常です。
しかし、自賠責保険では被害者救済という制度の目的から、7割未満の過失であれば
賠償金は減額されません。また、以前にケガをしたことがあり、後遺症などが交通事故によ
るものなのかはっきりしない場合でも5割の支払いを受けられます。